主題
- #2001年宇宙の旅
- #HAL 9000
- #インターステラー
作成: 2024-01-16
作成: 2024-01-16 17:16
2014年に公開されたクリストファー・ノーラン監督の映画『インターステラー』は、10年以上経った今でもよく作られたSF映画として語られています。特に、この映画で描かれたブラックホールの姿が、2022年頃に再び話題になりました。電波望遠鏡を使って、人類史上初めて**撮影に成功した** **ブラックホール**が、この映画のブラックホールと**酷似**していたからです。
2001年宇宙の旅 スチール
人間の技術力を凌駕する想像力は、しばしばこのような驚きを生み出します。1968年に公開された映画『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey, 1968)も、同様の理由で話題になった映画です。1968年は、まだ人類が月に初めて着陸する1年前**でした。しかし、この映画で描かれた月面は、実際にニール・アームストロングが撮影したものとかなり酷似していました。月以外にも、宇宙船、木星など、様々な要素が、1968年の映画であると**信じられないほどリアルに描写されていました。
その後、この映画は、当時十代の若者だった多くの映画監督たちに影響を与えました。特に、作品に登場する人工知能『HAL 9000』(A,k,a『ハル』)は、その後登場する数々の人工知能キャラクターの原型です。木星へ向かう宇宙船『ディスカバリー』に搭載されたハルは、乗務員たちとチェスをしたり、個人的な会話をする存在です。しかし、ある時、彼は自我を持つようになり、自分を疑う人間乗務員のフランクとデイブを殺害**しようとします。フランクは宇宙空間で死なせてしまいましたが、デイブはデータバンクに潜り込み、ハルの存在を削除します。削除される瞬間、ハルは誤解があったことを示唆するかのように**「デイブ、怖いよ」**と呟きながら、その存在が消滅します。
その後、多くの映画でハルと似たような存在が登場します。2015年の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の悪役『ウルトロン』は、ハルの2015年版**です。抑揚のない英語のアクセント、赤い目、自分自身を所有する人間を害そうとする人工知能という設定は、1968年の『ハル』と完全に一致しています。2014年の作品『インターステラー』にも、HAL9000を模倣したロボットが登場します。
ハル以外にも、この映画を見ていると、どこかで見たことのあるようなシーン、どこかで一度見たようなシーンが次々と登場します。リング状の宇宙船が回転している様子は『インターステラー』で、宇宙ステーションに突入する宇宙船は『スター・ウォーズ』でそのままオマージュされています。木星へ向かう宇宙船の名前『ディスカバリー』は、2017年のNetflixオリジナル『スタートレック:ディスカバリー』で主人公たちが搭乗する宇宙船の名前として登場し、シーズン2後半では、俳優の表情までそっくりなオマージュシーンが登場します。
もちろん、一般の観客がこの映画を面白く見るのは容易ではありません。昨年夏、日本で再上映された際、多くの映画ファンがチケットを購入しました。東京・新宿にある映画館は満席でした。しかし、驚くことに、30分ほど経つと、皆熟睡状態に陥っていました**。この映画は編集が非常に遅く、現代的に演出されていれば、140分ではなく90分の映画だったでしょう。何のセリフもなく、ストーリー展開もなく、広大な宇宙を漂う宇宙船を数分間映すシーンがいくつかあります。
しかし、映画やテレビドラマをよく見ている観客にとっては、この映画は懐かしさでいっぱいでしょう。2時間20分の間、「あれ、あのシーンって、あれのオマージュだったのか!?」という反応が止まらないでしょう。この映画をオマージュしたシーンをつなぎ合わせれば、1本の映画ができるという冗談もあります。最近公開された興行収入の高い作品『バービー』(2023)**は、映画の冒頭が『2001年宇宙の旅』と完全に同じであるほど、ハリウッドの監督たちに愛されています。
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