マーベルの2024年の最初の作品は、ディズニープラスオリジナルシリーズ「エコー」（2024）だ。 エコー（2024）は、 「ホークアイ」（2021）で悪役として登場した「マヤ・ロペス」（アライア・コックス）を主人公にしたシリーズだ。マヤはニューヨークの闇社会の大物 「ウィルソン・フィスク」の部下として生きてきたが、フィスクが自分の父親を殺したことを知る。 マヤはフィスクに復讐するために 旅に出る。**

昨年は不振に陥ったマーベルは、今年から戦略を少し修正した。まず、マーベルのディズニープラスシリーズには、「マーベル スポットライト」というタイトルが付けられる。マーベルスポットライトは、他のマーベル映画とつながっているが、他の作品を見る 必要がない方向を目指している。これは、過去数年間でディズニープラスシリーズが続出したことで、マーベル映画への参入障壁が高まっていることを 克服するためだと考えられる。

そのため、エコーを見るために他のマーベル映画やシリーズを見る必要はない。そして、他のマーベル映画を見るためにエコーを見る必要もない。しかし、マーベル作品は、他の作品を知ってから見ると、より面白くなるだろう。マーベルの大きな魅力の1つは、 「改めて見ると嬉しい」ということだ。

ホークアイ（2021）

アベンジャーズの創設メンバー、クリント・バートン（ジェレミー・レナー）、別名「ホークアイ」を主人公にしたディズニープラスオリジナルシリーズ。年末に家族を連れてニューヨークに来たクリントは、ホークアイになりすました大学生「ケイト・ビショップ」（ヘイリー・スタインフェルド）が誰かに追われていることに気づき、彼女を助ける。彼女を追っているのは、どこかおかしな町の不良「ジャージ・マフィア」だ。クリントはケイトを助け、早く家族が待つ家に帰るつもりだ。

しかし、事態は悪化するばかりだ。タノスとの戦いで聴力をほとんど失ったクリントは、マフィアとの戦いで補聴器を壊してしまう。しかも、ただの 町の不良だと思っていたジャージ・マフィアのボス「マヤ・ロペス」（アライア・コックス）は、尋常ではない武術の達人だ。彼女は聴力を失った クリントに、新しい道を切り開くようにと余裕のあるアドバイスを残す。

マヤとジャージ・マフィアから一時的に逃れたクリントに、今度は過去の因縁が迫ってきて彼を苦しめる。さらに、ジャージ・マフィアの背後に ニューヨークの闇社会の帝王「ウィルソン・フィスク」（ヴィンセント・ドノフリオ）がいたことが明らかになり、二人のホークアイは、両方の脅威に対処しなければならない。そして、クリントは子供たちとの約束通り、クリスマスまでに家に帰らなければならない。

この6話構成のシリーズは、新しいホークアイ「ケイト・ビショップ」の魅力的な姿が好評を得た。このシリーズで紹介されたマヤ・ロペスと ウィルソン・フィスクの物語は、シリーズ「エコー」で続く予定だ。ケイト・ビショップは、マーベルがまもなく製作する「ヤング・アベンジャーズ」への参加が発表された。

デアデビル（2015～2018）

2015年から2018年まで、Netflixオリジナルシリーズとして公開されたマーベルドラマ。初期のNetflixオリジナルシリーズの代表作だ。幼少期に放射性廃棄物にさらされた「マット・マードック」（チャーリー・コックス）は、視力を失った代わりに、他のすべての感覚が極端に鋭くなった。この能力を利用して、昼間は弁護士として活動し、夜はスーパーヒーロー「デアデビル」として活動する。

マット・マードックは、夜中にマフィアを追っていた際に、実業家「ウィルソン・フィスク」が何らかの陰謀を企てていることに気づく。彼は弁護士の立場と デアデビルのアイデンティティを駆使して、法律の抜け穴を利用して逃げるウィルソン・フィスクを追い詰める。最終的に、ウィルソン・フィスクの陰謀が世間に明らかになり、フィスクは刑務所に入ることになる。しかし、フィスクは刑務所からマット・マードックとデアデビルに復讐し、自分の犯罪帝国を取り戻す計画を立てる。

このシリーズは、ディズニープラスができる前に、マーベルがNetflixと提携して製作された。そのため、Netflixオリジナルらしく、暴力の レベルは相当高い。しかし、多くの視聴者はデアデビルの「18禁アクション」に熱狂した。特殊な能力がないデアデビルが、あちこちで殴られたり刺されたりしながら戦う姿が、ドラマに緊張感を与えていたからだ。

2024年に公開される「エコー」は、このようなNetflix時代のスタイルを追求している。特に、デアデビルシリーズに登場したマット・マードックとウィルソン・フィスクは エコーにもそのまま登場し、再び対決を予告している。Netflixとの契約が終了したため、デアデビルシーズン1から3までがすべてディズニープラスで 視聴可能だ。